バレエのレッスンを受ける際、ひとつひとつのポジションや動きを出来るだけ正しく行おう
とすることに意識を集中することが一番大切です。必ずしも正しくない動きで踊っていても、
バレエダンサーとして舞台に立っている方もいます。バレエダンサーになるには、持って生ま
れた才能と正しい訓練の両方が必要です。いくら本人に才能があっても、正しい訓練が施され
なければ優れたダンサーになることはできませんし、どんなに優秀な教師のもとで学んだとしても、
本人に才能がなければ、その教えの内容を完全に理解し、習得していくことは不可能です。
趣味でバレエのレッスンを受ける方もそれぞれの中でできるだけ正しく動くことを意識しながら
取り組んでください。正しい動きをしますと、筋肉は正しく働きますが、正しくない動きを続けていると、
正しい筋肉は作られず、結果上達はしません。受講者のレベルに応じて正しく動けるように考えられた
レッスンがよいレッスンといえます。受講者自身もまた、自分のレベルに合ったクラスを正しく判断し選ぶ
ことが何より重要です。分不相応な難しいレッスンを受け続けて、表面的には順番どおりに動けるように
なったとしても、永久に正しく動けるようにはなれないどころか、身体を痛めてしまうこともあるのです。