バレエの姿勢をとったり、動いたりするときには、息をつめてしまいがちに
なります。背中をまっすぐに引き上げたり、つま先まで伸ばしたりで、力が入
ってしまいますから、どうしても呼吸がつまった状態になります。また緊張すると、
しらずしらずのうちに息がつまった状態になっています。必ず意識して呼吸を
しながら動くようにしてください。まっすぐの姿勢をとるときも、上体を上に
引き上げるには息をいっぱい吸います。息を大きく吸って肺をふくらませると、
肋骨が引きあがり背中がまっすぐ上に伸びます。バレエのときは息を吸うとき
腹部をふくらまさないようにします。ウエストは細く引き締めておいて肺をふく
らませるようにして息を吸いましょう。動く際には、身体が下にさがるときは
息を吐き、上に上がるときは息を吸うようにします。たとえばプリエをして膝を曲げる
ときは息を吐き、ジャンプして上に体が持ち上がるときには息を吸うようにします。
ずっと息をつめて動いていますとどんどん苦しくなっていきます。意識して呼吸を
行うようにして動きますと、ラクに動けるようになり精神的にもリラックスします。