今年にはいってから、日本だけでなく、世界中で大雨や台風、地震、火山噴火など自然災害が
多く発生しています。その規模や頻度は明らかに以前とは異なり、増大しています。少し前まで
は大きな自然災害などは人間のおごりが引き起こすものだという意見を述べる方もいました。
最近はそのような意見が聞かれることも何故か少なくなったように思います。ですが、こうした
地球全体の現象を無視して、人間社会の都合ばかり考えている政治家や有力者が多いことは
確かです。日本は地震や火山噴火などのリスクが世界一といっていいほど高い国土です。現実
に数年前にあれほど甚大な災害と事故を経験したにもかかわらず、そしていまだに収束のめど
もたっていないにもかかわらず、原子力発電所を再稼働させようとするなどとは、狂っていると
しかいいようがありません。何か大きな災害が起きても苦しむのは結局は一般庶民です。政治
経済の中枢である東京も自然災害が起こる危険性は大いにあるのです。人間があまりにも低い
エネルギーを出し続けますと、必ずそれは自分たちに返ってきます。富士山だって噴火するか
もしれません。まず人間が心から正していかない限り、経済成長だけ考えても幸福に生きていけ
る社会など望めないのです。すべてを失ったときに初めて人間は地球の恩恵を受けて生存して
いたことに気がつくのかもしれません。