バレエのポジションでプリエをするとき、骨盤や膝の方向、背中の引き上げなど、
いろいろ気を配りながら行わなければなりませんが、足の裏にもきわめて重要な
ポイントがあります。まだあまり股関節が開かないのに無理に足を外に開こうと
しながらプリエをしますと、足の裏が前方向に倒れた状態になり、土踏まずが
落ちてしまいます。この状態で長期間レッスンを続けますと、外反母趾など、
足に重大な欠陥をもたらすことになります。プリエするときは必ず土踏まずが
引きあがった状態でするように注意して下さい。股関節の開きと膝の開き、足先
の開きはすべて同一の方向になるうよう動きます。股関節が開かないのに膝や足先
だけ180度も開こうとして動きますと、身体に故障をきたすことになります。
今、自分の身体の状態に応じて最大限に正しい動きで行えるよう、集中してレッスン
を受けましょう。