東京で朝の通勤ラッシュの時間に地下鉄などに乗りますともう大部分の人がスマホを手にしています。
なかには本を読んでいる方もいますが、ここ10年ぐらいで、だいぶ様子が変わってきました。いつもい
つもスマホを見ていないと一時たりとも過ごせないのでしょうか。人としての温かみを感じません。みな
ロボットになってしまったようです。パソコンやスマホなどは今では仕事をするにも不可欠のものとなっ
てしまいましたが、日常においてもこういういわゆる文明の利器に頼り過ぎると、人間としていびつな
生き物が生まれてきます。生命体にとって一番大切なのは感性ですが、それは生命のあるものとの
触れ合いの中から生まれ豊かになっていくものです。人間は機械ではありません。感性の乏しい人
間ほど魅力のないものはありません。「婚活」などという言葉に踊らされて結婚相手を探すのは感性
の乏しさの表れです。まず人を愛することから学んだらどうでしょうか。利害関係ばかり考え、愛して
もいない人と結婚できるのは人間だけですね。うまくいくことばかり夢見ていないで、生きることの機
微を、悲しみも苦しみも十分味わいつくして喜びにいたってください。そうやって自分に磨きをかけて
下さい。バレエのレッスンで感性を磨きましょう。ヒトの身体は機械ではありませんから、心と一体で
す。人の魅力は外見の形だけではありません。感性の豊かさが真の輝きをその人に与えるのです。