バレエには5つの足のポジションがあります。
足先を外に開いて立つというものですが、これは単につま先が外へ向くようにすれば
よいわけではありません。
脚の付け根からひざも横に向いた状態になっていなければならないのです。
これは至難のわざです。バレエダンサーになるにはこのポジションが完璧にとれる身体に
改造してあることが必須です。
骨や筋肉の柔らかい子供のころから、専門の教師のもとで厳しい訓練を乗り越えて作ります。
ですから大人から始める方は同じようにポジションをとれなくて当然なのです。
身体の条件には個人差がありますから、なかには一見したところ、じっとしているだけならポジションが
とれているように立つことができる人もいます。
ですが、訓練を経ているわけではないので、みかけだけで筋力は備わっていません。
動けば正しい姿勢、肢位をとることはできないのです。