健康な身体を保つには、適度な運動が欠かせないものですが、やはり何といっても
毎日の食事が最も重要であることはいうまでもありません。ひと昔前では食事は手作りが
基本であったと思います。今ではお店にいけば、調理されたお惣菜やお弁当、レトルト
食品、カップ麺など、買ってすぐに食べられるものがいくらでも売っています。お惣菜
などはちょっと見はふつうに家庭で作ったお料理と変わりなく、味付けもおいしく作って
はありますが、こうした食品にはたいてい食品添加物というものが入っています。食品を
腐りにくくしたり、色つやをキレイにみせたり、甘味をつけたり、香りをつけたりと、様
々な目的で食品にいれられ、種類も非常に多くあります。これらは化学物質で人間の身体に
取り入れてよいものでは決してありません。中には発がん性の疑いが強い物質もあります。
またハムやソーセージ、魚の練り物などの加工された食品にはほとんど添加物が使われて
います。どうしてこんなものを入れるのかといえば、それは業者の利益のためで、間違っても
消費者の健康のためではありません。食品を購入するときは、原料表示を必ずチェックして
危険なものが含まれているものは避けたほうがよいですね。また外食も、どんな材料が使
われているか本当のところわかりませんし、油分が多かったり塩分の強いものが多いのです。
大手の外食産業の食べ物ほど危険が大きいといえます。大手ハンバーガーチェーン店などで
使われるトランス脂肪酸なども取り続けると死にいたるということで、実際に問題になりま
した。食品業界、外食産業で売られているものには、残念ながら危険がいっぱいです。
健康を保つには毎日の食事はなるべく手作りで、安全な素材を使った栄養のバランスの取れ
たものにすべきだと思います。特に日本食は世界文化遺産になったほど非常に優れた食事な
のです。ご飯に味噌汁、漬物、和風のおかずという日本の家庭料理の基本が今崩れている
ようです。パンにパスタや焼き肉など洋風の料理がメインの食事を取り続けるとガンにかかる
リスクも高くなります。特に最近女性に多い乳がんなどは、みそ、豆腐などの大豆製品を
多くとることでだいぶ予防できるようです。日本の食事は多くの外国人にも認められるものと
なっています。せっかく日本人に生まれたのですから日本食の素晴らしさを改めて認識し、感
謝して身体が喜ぶ食事作りを実践していきましょう。