バレエのレッスンは、複数の人数で、先生の眼が光る中で行われます。
プロのダンサーなら、場合によっては一人でレッスンすることもあります
が、初心者はやはり先生の指示に従い、注意を受けながら、また周りの受
講者を見ながら勉強していくことが大切です。たとえばピアノのお稽古な
ら、基本的に一人で練習し、その結果を先生に定期的に見てもらうのが
一般的ですが、バレエの場合は普段から人に見られている中で、レッスン
をします。稽古場には大きな鏡があり、そこに映る自分の姿をチェックす
ることもできますが、四六時中見ているわけにはいきません。鏡ばかり見る
くせがついている生徒は、バレエ学校などでは厳しく注意をされます。舞台
には鏡はありませんし、鏡がなくても自分がどういう状態かわかるようにな
っていなければ、舞台で完璧な踊りは出来ないからです。舞台のリハーサル
でもやはり先生の厳しいチェックを受けながら繰り返し練習することで本番
までに仕上げていくのです。バレエダンサーには良い教師が不可欠です。見
られているという緊張感がダンサーに磨きをかけていくのでしょう。初心者
の方たちのバレエレッスンにおいても同じことがいえます。恥をかくのがい
やという方には自分磨きはできません。恥など感じる余地もないほどに純粋
な心で、楽しみながらも真摯にレッスンに取り組んいただきたいと思います。