バレエの足の形でクッペというものがあります。1番か5番から片方の足のひざを少し曲げ
足の裏をはがし、つま先はのばした形で床から少し持上げた形です。5番の場合は前のクッ
ペと後のクッペがあります。バレエで足を動かすときはタンデュやデガジェで足の裏で床を
こすって脚を出していくやり方とクッペに持ち上げた形から脚を伸ばすやり方があります。
クッペから脚を伸ばすのはより難易度は高いといえます。人間の足は自然にしていますと、
内側に沿ってしまいますが、バレエでは内側に沿った足はタブーです。クッペするときも
必ずかかとが前におきた形をとらなければなりません。かかとを前にすると、足がつりそう
になってしまうこともあると思いますが、無理をしないよう、鏡で横からの足のポジション
を見ながらやってみてください。クッペの位置からさらにつま先をひざのあたりまで引き上
げますとこれがパッセです。フランス派ではルティレともいいます。こちらの形もかかとが
前になっていて、なおかつ膝は横を向いていなければなりません。これも股関節が開いてい
ないと正しい形をとるのは難しいですが、初心者の皆さんは無理のないよう、今自分の身体
の状態で可能なところで、まずはクッペとパッセ、このふたつの形ができるだけ正しく取れ
るよう練習してみましょう。