バーレッスンも中盤にきますと、脚の動きは徐々に床の上から離れて、上に上げる
動きへと進行していきます。皆さんも舞台で踊るバレリーナの様々なポーズを見た
ことがあると思いますが、脚を高々と上げるという印象を持っている方が多いので
はないでしょうか。大人の初心者の方は無理して脚を高く上げようとすることは避
けてください。正しい腰で行わないかぎり、それは間違ったやり方になります。せ
っかくバレエを習っているのですから、自己流の物真似はやめ、正しい基礎が身に
付くやり方をしてください。まずバーにつかまりアティテュードの形をとる練習を
してみましょう。パッセの形から、つま先を軸足から話して前方に膝を曲げたまま
で少し上げた位置まで持ってきます。ポイントは膝が横を向いていることと、左右
の骨盤、肩が水平であるということです。低い位置でよいので、この形がとれるよ
うにやってみましょう。後方向のアティテュードは少し胸を前に出し、パッセから
後へ膝を持上げるような形に持っていきます。この時も膝は横を向いており、お尻
を脚で抱え込むような形をとります。横のアティテュードはパッセから膝を垂直に
上に持上げかかとは軸足から離します。いずれの方向も肩と骨盤が水平になるよう
に注意しながら練習してみましょう。